2011年3月23日水曜日

のりさんと科学を語ろう!トークセッション

おひさしぶりです、春田です

直明さん更新おつです。。大変ですね。。

今日は学術交流会館であった北海道の農業の活性化についての
UHBの番組でもおなじみなのりゆきさんと4人の農業関係者によるトークセッションを
見に行ってきました!!↓
アグリツーリズムとか、農のブランド化とかの話題があって週末ワークキャンプにもなにか役立つ話が聞けるかも知れないと思いまして。。
http://www.cris.hokudai.ac.jp/cris/news/event/145.html

北大観光学研究センターの敷田さんが、農業観光(アグリツーリズム)の意義について説明していました。

 農業観光で、消費者が実際に生産の現場を見て、体験して、交流するというだけでも意義はとても大きい。
作り手と消費者をつなぐ効果がある。


・消費者が観光に来ることによりお金がまず落ちる(畑に隣接するレストランなどは大きな価値がある。というのも、食べ物のおいしさはどこでどう食べるかで決まるby敷田さん)

・いままで都市の消費者が目を向けていなかった、生産の現場がわかって農業の存在が近くなる(一般的に北海道の農作物は本州で加工されて戻ってくるために、豊かな生産地としての北海道の姿が見えにくい。ex.明太子、そば、あずき)


・援農ボランティア(農作業の手伝い)を通じて、農業従事者が増える効果


・交流会によって、消費者のニーズ(消費者はその作物になにを求めるのか)が見えてくる


このように農産物を通じた消費者と生産者の交流の意味は大きいとおっしゃってました。この取り組みが「楽しい農業」をつくる、らしいです。

この講演を聞くと、士別での週末ワークキャンプも自分たちがそんなに大それたことをしなくても

「農業を体験して魅力を感じさせてもらい、交流会で意見交換をすることで両方が刺激を
与える」

だけでまずは十分意味があるもので、役に立てないとかはまずは考える必要ないなと改めて思いました!!




ここまでは農業観光についてのお話なんですが、以下は信濃さんの講演についての自分の雑感なんでかるく読んじゃってください笑

農業研究センターの信濃さんは
北海道の農業全体を持続させるためにというもう少しシリアスな話をしていました。

農のブランド化が、農業観光を推進したりといった農家だけになされるのでは北海道の農業全体の底上げにはならない。

この先、TPPをはじめとする農業自由化が加速した場合も視野に入れて、わたしたちは
日本の(北海道の)農業に対するスタンスをはっきりしなくてはいけない。

北海道の農業はブランド化された高級品だけが生き残り、ほかのものは輸入に頼るスタンスをとるのか

北海道全体の農業を安全・安心・循環の質を高めることで全体的に底上げして農業を守るスタンスをとるのか(循環農業による北海道じたいのブランド化)

こんな感じのニュアンスだったかなと思いました。。(学部がら、政治的に解釈しちゃうんです笑)

難しい問題だと思います。会場でも意見させてもらったんですが、エコツーリズムの誘致やビジネス推進する余裕がある人はごくわずかで、実際にはコメの生産だとかほとんどの声なきひとによって行われている。(講演に何回も出ていた)循環の農業を推進するといった努力を農協・国等にもがんばってもらって日本の大多数の農業を守っていくのか、それとも
「日本の畑はオーストラリア・アメリカにある」といって農業を潰していくのか。」
貿易自由化の論議というのは根本的にはここに行きつくのだと思います。

信濃先生はこれを
「経済発展の原動力となった車づくりをこのまま続けるのか、それとも新しい価値観で(略)一歩を踏み出すのか」
と表現していました。 

とても有意義なセッションでした、今度あったらみなさんぜひ行きましょう^^
28日の士別訪問たのしみですね!!




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