2012年11月29日木曜日

北海道「味の箱舟」 まとめ

こんにちは。直接的にはどさんこNICEと関係ないですが、興味ある人もある程度いるだろうってことで、「味の箱舟」について調べてみました。

まず、「味の箱舟」ってなんやねん?
Slow Food JapanのHPから引用

各地方の伝統的かつ固有な在来品種や加工食品、伝統漁法による魚介類などのなかには、このままでは消えてしまうかもしれない、小さな生産者による希少な食材がたくさんあります。 「味の箱舟」プロジェクトとは、こうした食材を世界共通のガイドラインで選定し、プロモーション活動などの支援策によって、その生産や消費を守り、地域における食の多様性を守ろうというものです。 1996年に設立され、現在903を越える動物、果物、野菜の品種と加工食品などが「味の箱舟=アルカ」認定され、良質な食材の調達、販売促進に興味のある人への情報提供に繋がっています。
http://www.slowfoodjapan.net/ajinohakobune/

このHPに日本各地の認定された食材が載ってます。
その「味の箱舟」プロジェクトに認定されているものが、北海道には4つ(3つ?)あるそうです。

・まさかりかぼちゃ
・8列とうきび
・札幌黄(たまねぎ)
・日本短角牛(北海道だけでなく岩手や青森などでも)

それで、今回はそれぞれのことが書いてある、HPのURLでもただ載せていこうかなと。
(あれ、俺がただメモに使ってるだけ?)


まさかりカボチャ

どさんこNICEがお世話になっている士別市のBLUESEEDSと言う団体のHP
http://www.blue-seeds.com/products.html

川上総合振興局HPでも紹介されていました。
http://www.kamikawa.pref.hokkaido.lg.jp/ss/srk/113_blueseeds.htm

プリンにもなっているようです。
north style slow
http://www.n-slow.com/item_detail/itemCode,su-1899-vol33/


8列とうきび

石川啄木も食したとか。うまそうだな。
七輪本舗
http://www.fnw.gr.jp/7rinhonpo/koretabe/8retsutoukibi.htm

雰囲気のいいブログで紹介
食べちゃお、食べちゃお ~北海道の食卓から
http://maccian.exblog.jp/17342741/

ここから手に入れられるよう
故郷に残したい食材
http://nipponsyokuiku.net/syokuzai/data/001.html


札幌黄

Slow Food Friends 味の箱舟ツアー(次のページにはまさかりかぼちゃのことも)
http://slowfood-friends.org/old/archives/2008-09-27-2/index.htm

へー、ウィキペディアに載ってるんだ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AD%E5%B9%8C%E9%BB%84

幻の玉ねぎとか言われてるんだ。
北のグルメ便
http://www.kitanogurume.com/item/nosan_2.html

札幌市の東区が紹介してるんですね。
http://www.city.sapporo.jp/higashi/about/sapporoki/


日本短角牛

これもウィキペディアにあるんだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%9F%AD%E8%A7%92%E7%A8%AE

北海道のえりもってとこで飼ってるそうです
おいしいFU-DO
http://www.fu-do.com/story/sss/tankaku/sss.tankaku.html

岩手の岩泉でも
株式会社岩泉産業開発
http://www.ryusendo-water.co.jp/iwaizumitankakugyu.html

お腹すいてきました
いわて牛
http://www.iwategyu.jp/about_tankaku/index.html



最後に、今まで書いてきたことと毛色が違う(違い過ぎる?)けど、知っといた方が良さそうな話。


スローフードとロハスの違い

エコレゾウェブ 宮台真司×小林武史「世界の手触りを失うな」(2)
http://archive.eco-reso.jp/feature/love_checkenergy/20110714_5097.php

ロハスは個人的趣味で「ライフスタイル」の問題です。スローフードは共同体自治で「ソーシャルスタイル」の問題です。ライフスタイルと違ってソーシャルスタイルの選択は、場合によっては個人が積極的に自分の選択自由を放棄するまで含まれているんです。「うまい、速い、安い」もいいけど、それだと地元商店が潰れ、地元農家が潰れて、自立的経済圏が崩れて、町の人間関係や街並みや文化や匂いまで失われてしまうから、「うまい、速い、安い」を追求する個人的選択肢は放棄しよう。そういうのが、ソーシャルスタイルとしてのスローフードの呼びかけだったはずです。別の言い方をすると、ライフスタイルは、資本主義的な市場への盲従的依存ですけど、ソーシャルスタイルは、仲間の絆が失われないように資本主義的な市場に是々非々でどう対処するべきなのかという話なんですよね。

これまた宮台さん

ロハス・メディカル 「どこでボタンをかけ間違えたのか」宮台真司氏講演
http://lohasmedical.jp/news/2010/11/17140140.php?page=3

さっき第一部でロハスというのがありましたけれども、実は今イタリアでは、ロハスとスローライフ、これはスローフードから展開されてきたものですけれども、その概念的な違いが論争になっているんですね。マクドナルドイタリアがですね、地元の食材を使ったハンバーガーを出したんですよ。それを政府の関係者が皆こぞって褒めたのね。そうしたら、ブラっていう元々スローフードの発祥地にいる活動家たちが、『バカじゃないのか。これはロハスだ』と。つまりロハスって、アメリカのウォルマートという大きなマーケットが始めたものなんですね、ご存じのようにlifestyle of health and  sustainability。つまり人々が有機野菜やトレーサビリティに関心を持つであろうということから新しいマーケティングを展開したのがロハス。 スローフードはそうじゃない。システムを頼らず、できるだけ近接性を使って社会を回していこうということ、でも日本では全くそれが理解されなかったですね。


「食の多様性」とか「種の保存」って観点も大事だけど、食を通じての「地域の自治」ってところは絶対に忘れんなよってとこですかね。


2012年11月18日日曜日

おもいでぽろぽろ

こんばんは。お久しぶりです。

まず、何はともあれ、告知から。

「ただいま会」というイベントです。

日時:11/20(火)

   18:00開場18:30開会
場所:In The Loop (札幌市北区北14条西3、十二条駅から真っ直ぐ北)
http://www.in-the-loop.info/
会費:300円(ワンドリンク付)
発表する国・地域:
ドイツ(環境?掃除)
ケニア
新得(牧柵たて、農作物収穫)
大沼(森林作業、土木作業、外来種駆除、いかだ作り)
ベトナム(家の修復、文化交流、アクリルたわしのチェック、子どものお世話、ホームステイ)

直前の告知で、あまり効果ありそうもないですが^^;


どんなイベントかと言うと、


「あんなとこ行って、こんなことしてきたぜ!

「わー、面白い♡私も来年参加してみようかしら」

ってイベントです。良かったら来てください。





そして、このブログの本題。

3か月間くらいブログの更新がなかったんですけど、別に何もしてなかったわけではありません!

メンバー全員ではないですが、北海道士別市に行き、そこに戦前から住むおじいさんおばあさんにインタビューを行っていました!
計4人、5回、一人2時間ほど。

なんでそんなことをするに至ったかから、活動報告、中間的なまとめを書いていきます。




大きな流れから話しておくと、数年前に士別市に住むどさんこNICEのOBの方から「地元学」を一緒にやろうと誘われ、どさんこNICEは農業のお手伝いやら地元マップ作りやらを行っていました。


それで、今年度はどうするの?となり、インタビューを行うことになりました。
士別市でずっと暮らしてこられた方の記憶を記録に残そうという試みです。

メールを見返してみたところ、私のところには5月8日にインタビューについてのメールが残っています。


たぶんその前から、まさこさんやらありささんが士別の方と連絡を取ってくれていたんでしょうが、下っ端の私まで話が届き、メンバー内で企画を具体化していったのはその頃だと思います。


初めメンバー内で争点になったのは、「え、全員関わるの?」といった点です。

中のごたごたは割愛して、結局どさんこNICEの「まさかり部(仮←そう言えば、正式名称いまだ決まってない(笑))」みたいなのを作ることにしました。
メンバー全員が関わるのではなく、やったるぜ!と言う人だけが関わる形です。

総数、なんと 11人!!

サッカーだってできる人数。

連絡取りやすいようにメーリス作ったり、あれこれして、実際インタビューをしに士別市に行ったのは7月21,22日ですね。これが第一回。





(あれ、写真からはインタビューのことが何も伝わらない・・・)

第二回は、ん?8月だっけ?9月だっけ?
まぁ知らべれば詳しい日時が出てきます。

なんで覚えてないかと言うと、私の記憶が悪いからと言うこともありますが、第二回には行ってないからですね。


メンバーが11人もいると、その回に行ける人と行けない人が出てきてしまうんですよ。


そして、第三回は11月4日。この日は近いので覚えています。


と、三回士別に伺い、おじいさんおばあさんのお話を聞いてきました。



はい、おしまい。



と言うわけにはいかず、実際に士別市に行った3回を除き、我々は何をしていたのかというと、


「文字起こし」をしていました。

インタビューを録音させてもらい、札幌へ持ち帰り、分担し、一言一句逃さぬよう彼ら彼女らの言葉を文字に変化させていったわけです。


これが結構、しんどい(-_-;)


文字起こしに慣れているメンバーがいるはずもなく、初めは5分文字起こしするのに1時間ほどかかっていました。


慣れてくると、その倍の速さくらいにはなりましたが、それでも結構時間がかかりましたね。


札幌ではそんなことやってました。

あと、どうでもいいですけど、大学の図書館にヘッドホンを借り、そこにあるパソコンでインタビューを再生するのが一番聞きやすいです。


さらにさらに、それで終わるわけではなく、今はその記録にした情報を(士別の方の生きざまを!)共有すべく、発表形式にまとめています。


発表をどのように行うのか会議

これが昨日のことで、12月にある発表会に向け準備を進めていっているわけです。



続いて、中間的な感想。

文字起こしやそれをまとめる過程で、録音を何度も聞いたり、起こした文字を見直します。そこで色々と感動したところがあります。

それぞれの方の70年ほど前の暮らしや戦中戦後のお話から見えてくる彼ら彼女らの姿は、なんというか「粋」です。何もないところで一から畑を作っていったお話、納屋を馬を使い引っ張ってくる、羊の毛を刈りセーターを編むお話など、様々聞かせていただきました。衣食住、遊び、仕事、その他生きていくために必要なことを自分たちの手、そこに住む共同体で回していたそうです。家を服を食べ物を買い、お祭りに行くのではなく、家を作る、服を編む、食べ物を育てる、祭りを開いています。すべてを自分たちの手で行うことと、いま多くの仕事がそうであるように分業して、自分の役割をとことんこなすことと、どちらが良いとは判断できません。しかし、自らの手でやれることを最大限やっている姿、さらに、馬や鶏、土壌や天候、自分でコントロールできないことと折り合いをつけて暮らしを営む姿は、すごく素敵に思えます。スタジオジブリが「おもひでぽろぽろ」でそのような農村の姿を描くわけもわかります。

また、インタビューを受けてくれた方々は80年ほど前に産まれています。私は今22歳なので、私が生まれる約60年前から生きてきていることになります。自分が生まれる前の出来事は知識として「歴史」として記憶されているのですが、話を聞いているとその60年間が知識としてだけではなく実感を伴ってくるような気がしました。血が通ってきたと言うか。「農地改革」と言葉として習っていたことが、年貢としての60kgある俵を担いで階段を登らなくてよくなった、と経験として語られる。そのような話を聞くと、歴史の教科書を読み返すときに、俵を担いで階段を上るしんどさを自然と思い起こしてしまいます。


歴史の中では、教科書や本に出てこない人の方が圧倒的に多数で、しかしその中にはとても粋な生き方をしていた人が多くいたんだなと、そう思うととてもワクワクします。なぜだかよくわかりませんが。



長くなってきましたが最後にもう一つ、感動したことがあります(感動しまくりだ俺)。

何かって言うと、・・・メンバーと一緒に活動することがこんなに楽しいとは!
リア充っぽいですね。なんか恥ずかしいです。

大学時代の反省として、どさんこNICEに関わってきたのはいいのですが、活動してきたというよりか、主に代表が活動するのを手伝ってきたと言った実感でした。主体的じゃないと言うかなんと言うか。

それが、今回のインタビュー企画では自分もちゃんと主体的に関われているなと思うわけです。

主体的に関わる他のメンバーとのやり取りは、今まであまり味わったことがない経験です。

例えば発表準備で自分がスライドの叩き台を作ったんですが、それをあーだこーだとみんなで叩いてアイデアを出して、作り変えていく過程がすごく楽しい。

自分一人じゃ出なかったアイデアが出てきたり、分担することでスライド全体の質を高めたり、集団の力ってすげーなって、ホントに。

そんなこんなで、このインタビュー企画には感動させられまくりなわけです。



しかし、まだ終わってはいませんし、ここまで来たらいいものを作りたいと思います。頑張ります。



中間報告はこれで終わります。お米が炊けたようなので、晩御飯にします。

最終報告は果たしてあるのかわかりませんが、乞うご期待!

それではさようなら(^_^)/